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立雲峡から望む天空の城「竹田城跡」の雲海を見るためには

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立雲峡から望む天空の城「竹田城跡」の雲海を見るためには


昨今の城ブームの火付け役のひとつで「日本のマチュピチュ」、「天空の城」などと呼ばれる、兵庫県朝来市にある竹田城跡。
雲海の中に浮かぶ幻想的な竹田城跡の絶景を見るため、ベストシーズンには毎年沢山の観光客、カメラマンが訪れる人気の観光スポットです。

 

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今回の記事は、写真のような雲海に囲まれた「天空の城」竹田城跡を見るために気になるポイントを説明しようと思います。

いつかは行ってみたい。絶景写真を撮ってSNSにアップしたい。

そんな方は是非参考にしてください。

では、始めます。アクセスポイントは「立雲峡」です。

 

竹田城跡の方に登ると、写真のような絶景とはまた別の絶景が見れますが、今回は立雲峡から絶景を見るためのお話です。

竹田城からの絶景はまた別の記事でご紹介しますね。

 

 

 

雲海に囲まれた天空の城はいつ行っても見れるの?


雲海は自然現象であるため、いつでも雲海に囲まれた竹田城跡を見られわけではありません。
 

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 見られないことがあるからこそ、その絶景に出会えた時の感動は一生心に残るものとなりますよ。

 

雲海が発生する条件とは?いつ行けば良いの?


<雲海の発生原理(wikipedia)>

山間部などを低気圧が通過して湿度が高くなったとき、放射冷却によって地表面が冷え、それによって空気が冷やされていく。ここでの流れがない場合に、冷えた空気は(ボウル状の地形のため)その場に留まり、さらに冷却され続ける。やがて一帯が飽和状態となり、空気中の水分がとなって発生する。このときの様子が、山頂などの高所からは雲海として観察できる。(引用元:

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E6%B5%B7

)


・天気が良く、前日の夜から明け方の気温(最低気温)が当日の日中の気温(最高気温)が10℃以上ある。

・風がほとんどない日。

・雲海が発生するのは9月下旬から4月上旬ですが、ベストシーズンは晩秋の頃であり、11月下旬から12月の上旬では濃い雲海が発生しやすい時期となっています。

秋の夜空を見上げて星がきれいに見えたら。

天気予報をチェックしよう。


『夜から明日の天気が晴れていて、風が殆ど吹いていない。 』

雲海が発生する可能性大!

・発生している時間帯は⇒明け方から午前8時半頃まで。

 

 雲海が発生する条件はわかった!じゃあどこに行けばいいのか。


どこに行けばいいの?


しつこいようですが、雲海に囲まれる竹田城を眺めるには目的地を「立雲峡」に設定してください。



大阪方面から 例) 大阪駅を出発地点とし約121km 1時間45分程度
阪神高速11号池田線⇒中国自動車道⇒吉川JCT舞鶴若狭道・三田西・舞鶴方面へ⇒春日ICを北近畿豊岡道・朝来・春日出口・丹波方面へ⇒北近畿豊岡自動車道(無料区間)/春日和田山道路⇒北近畿豊岡自動車道和田山ICを出る⇒国道312号線⇒県道277号⇒立雲峡駐車場

京都方面から 例)京都駅を出発地点とし約148km 2時間程度 
名神高速道路⇒吹田JCTから中国道山陽道・宝塚・岡山方面へ⇒吉川JCT舞鶴若狭道・三田西・舞鶴方面へ⇒春日ICを北近畿豊岡道・朝来・春日出口・丹波方面へ⇒北近畿豊岡自動車道(無料区間)/春日和田山道路⇒北近畿豊岡自動車道和田山ICを出る⇒国道312号線⇒県道277号⇒立雲峡駐車場

福井方面から 例)福井駅を出発地点とし約206km 3時間程度
北陸自動車道敦賀JCT舞鶴道・小浜・舞鶴方面へ⇒舞鶴若狭自動車道⇒高速福知山ICから山陰道/国道9号方面へ⇒国道9号線から国道429号線へ⇒県道276号⇒県道277号⇒立雲峡駐車場

岡山方面から 例)岡山駅を出発地点とし約150km 2時間10分程度
山陽自動車道⇒山陽姫路東ICを播但道山陽姫路方面へ⇒播但連絡有料道路を進み
出口候補①生野北第2料金所を出て国道312号線へ⇒県道277号線⇒立雲峡駐車場出口候補②朝来IC⇒国道429号線⇒国道312号線⇒県道277号⇒立雲峡駐車場
出口候補③和田山IC⇒⇒国道312号線⇒県道277号⇒立雲峡駐車場

 ナビがある方は「立雲峡」と打ち込めば、迷うことはないと思います。

スマホではグーグルマップなど地図アプリで検索しても問題ないです。


立雲峡谷には竹田城跡を眺めるおススメ箇所が3か所あります。

 

 

①第三展望台

 立雲峡駐車場から徒歩 約5分

 10~15人ほどのスペースがあります

②第二展望台

 立雲峡駐車場から徒歩 約15分

 20人ほどのスペースがあります。

③第一展望台

 立雲峡駐車場から徒歩 約40分

  30~40人ほどのスペースがあります。

山登りに慣れている方や、若い方であれば、もう少し時間をかけずに登ることができるかもしれませんが、上記の時間は目安として参考にしてください。

私の場合、一気に登れば第一展望台まで25分くらいで登れましたが、かなりハードでした。

 

駐車場は?

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(D)立雲峡駐車場50台 立雲峡に一番近い駐車場です。

(B1)竹田城跡・立雲狭駐車場 100台 立雲峡駐車場まで徒歩約30分

(B2)竹田城下町観光駐車場 150台 立雲峡駐車場まで徒歩約40分

ベストシーズンには多くのカメラマンが前日から訪れて車中泊をしています。
そのため、(D)駐車場は早々に満車になる可能性が高く、せっかく時間通りに着いても駐車場に入れない、遠くの駐車場に止めて頑張って歩いていくしかない可能性もあります。

立雲峡駐車場の状況を車で行った方の口コミを見ると、

・一番近い駐車場は3時前には満車になっていた。とか

・4時半には9割ほど埋まっていた。とか

・7時頃に到着したら車はいっぱいでしたが、なんとか停めることができた。とか

日によって様々。というより雲海が出る可能性が高い日は混雑は避けられないということですね。

 

立雲峡周辺のトイレは?

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立雲峡駐車場にトイレはありますが、混雑する可能性があります。その他に公共のトイレは無く、早朝のためお店も開店前の為、コンビニのトイレをお借りするしかありません。 


周辺のコンビニは?

 

(朝来ICから立雲峡まで)
・ローソン 朝来多々良木店
ミニストップ 朝来伊由市場店
・ローソン 和田山久世田店


和田山IC付近)
ファミリーマート 和田山IC店
・ローソン 和田山加都店

 

何時に到着すれば良い?

これは私の個人的な意見ですが、日の出の30~45分前には場所を確保して朝日が昇ってくるのを待つのが良いと思います。

高度計算サイト「Keisan」~日の出日の入り計算~ で日の出時間を確認する。

例えば2018年11月30日の立雲峡付近の日の出時間は「6:48」頃となっています。

なので、B2駐車場⇒立雲峡谷駐車場(40分)⇒第一展望台(40分)とすると

4時半頃には(B2)竹田城下町観光駐車場に到着したいですね。


行くための準備は?服装は?


標高354mといえど、山です。

 


(重要)しっかり歩ける靴(汚れても良いスニーカーや登山靴)を履いてください。

スタート地点によってはかなりの距離を歩きます。また立雲峡を登り始めると段差の大きな階段が続き、大小様々な石、岩が転がっています。


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ヒールなどの足元がしっかりしていない靴は絶対に避けてください。

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動きやすく体温調節ができる服装が良いです。雲海が出る時は放射冷却によって気温が下がっています。
ですが山登りをして体温が上がって汗をかくことも。
眺望ポイントに着いた後は、しばらくじっと眺めていることになるので汗が引いて寒くなります。
アウターで体温調節ができるようにしてください。

また雲海が出れば霧の中を歩くのと同じですので服が濡れる可能性があるので雨合羽などを持って行ってください(防寒用にもなります)

オシャレしたい~!!って方はこの機会に山ファッションを始めてみてはいかがでしょうか 


夜明け前の登山になるので、懐中電灯が必須です。ヘッドランプがオススメです。

早朝に到着し、雲海に囲まれる竹田城跡を眺めるのに1時間以上滞在することもあります。

しっかりと防寒対策をしてお出かけください。

 


電車で行けるの?

最寄り駅はJR播但線竹田駅」になります。

さて、問題は雲海が出ている時間帯に着くことができるのか!?

姫路駅⇒竹田駅の始発は
(平日)5:49発⇒7:18着
(土日)5:55発⇒7:18着

竹田駅から徒歩で立雲狭駐車場まで約50分

タクシーに乗って渋滞せずに移動できれば約12分

運が良ければ9時頃まで雲海が出ていることもあるそうですが、一般的に雲海が発生している時間帯の8時半頃までに到着するのはギリギリになりそうです。

当日の電車移動は運が良ければギリギリ間に合います。

※車が準備できない、でも雲海が見たい方は、立雲峡からの眺望ではなく竹田城跡に登って雲海に囲まれた絶景をおススメします。
竹田駅に着いたらタクシーの運転手さんに
「今から立雲峡に行って雲海が見れるのか、竹田城跡に登った方が良いのか。」聞いてみるのがいいかもしれませんね。

 

近くの宿泊施設に泊まって、タクシーや電車を利用して立雲峡に行く

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その他にもJR播但線の各駅周辺の宿泊施設を利用すれば、雲海の発生する可能性のある時間帯に到着することができます。

 

近くのグルメ 

立雲峡では200円の入山料が必要ですが、竹田城下町周辺のお店で使えるクーポン券がいただけます。

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朝来市周辺の名産品:

朝来市の名産品は岩津ねぎと呼ばれる、白ねぎと青ねぎとのちょうど中間種で、青葉の部分から白根まで柔らかく、余すところなくすべて食べられるネギが名産品となっています。

②地元但馬の但馬牛が食べられるステーキハウスや、焼肉屋などがあります。
立雲峡、竹田城跡に登った後にガッツリお肉を戴くのもいいですね!

 

実際に行ってみたらどんな感じ?

 雲海が見れた時の写真は後半に。まずは周辺のご案内を

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立雲峡駐車場 訪問したのは土曜日の10時頃。雲海が出ない時は車もポツポツ

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ベンチが置いてあるところからも竹田城跡が見えます。

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立雲狭の案内図。

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きれいに雲海が出ている時はこんな感じに見えるようです。

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急な階段を登るので、杖の貸し出しがあります。

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岩がゴロゴロ。階段も段差が大きく一段登るのも結構ハードです。

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第二展望台(第三展望台の写真を撮るのを忘れてしまいました。。。)

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第一展望台

せっかく来たので、やっぱりここまで登って竹田城跡を見たいですよね。

 

さて、立雲峡から雲海に囲まれた「天空の城 竹田城跡」はどのように見えたのでしょうか

  

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早朝、第二展望台付近で見ていましたが、雲海に隠れて竹田城跡は見えません。

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風で雲海がなびいて波のように見えます。

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もう少し、雲海が引いてくれれば

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だんだんその姿が見えてきました。

雲の海の中を進む戦艦のようにも見えます。

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朝日が当たって、うっすら輝いているように見えました。

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姿を現した竹田城跡。

スマホのカメラだとこれが限界。。

肉眼で眺めている方がずっと感動的な絶景です。

日中の竹田城跡はこんな感じ↓

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室町時代の中頃1431年に築城された竹田城。こんな急こう配の山の頂上に人の手で建てられたことを思うと感慨深いものがあります。人の手では操作できない自然現象である雲海との調和は、歴史に詳しくない私でもその歴史的ロマンを感じずにはいられません。 

 

竹田城跡の雲海をその目で見てみたい。と色々調べられている方に少しでも役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

 

それでは 良い旅を YAEH!!